⑤ 余滴 『旅する』

 

旅と言えば、今年の連休は2,400万人以上の人が国内外を旅行し、いまや旅はレジャーの中心です。むかし日本では「たび」を「他日」と書き、日常とは違う非日常の日のことでした★それというのも、古代では旅ば商売の旅、戦場に向かう軍隊の旅、巡礼の旅、逃亡や難民の旅など、旅は日常的で気楽なものではなく、苦しみと危険と孤独の伴うものだったからです。クリスマスに登場する東の博士たちの旅もきっと過酷な「他日」だったはずです★ところで、クリスマスにはもう一つの旅があります。「幼子イエスとその家族」のエジプトへの旅です。ヘロデ王の殺意と暴力から逃れるための「難民」の旅でした。東の博士たちが星の光に導かれた旅とするなら、「聖家族の旅」は暴力と絶望の暗闇の中を行く旅でした★しかし、神は闇の中を旅する人と共に歩まれる「旅人」です。人生はしばしば旅に譬えられます。人生の旅も暗闇の中を歩まなければならないことが多いのです。しかしその時、暗闇の中をわたしたちと共に歩んでくださっている「旅人」がいるのを知るのです。エマオ途上の弟子たちにそっと近寄り、一緒に歩まれたあの「旅人イエス」を。

 

マタイによる福音書2章13~22)

大都会の小さな教会

 目白通りを一本入った閑静な住宅地に、芝生の生い茂った暖かい教会があります。

 信仰に導かれて長い間この教会を支えて来られた年配の方々、またその方たちを心のよりどころとする若い仲間たち。ここには明るい笑顔に包まれた「神の家族」があります。

「家庭的なぬくもりを感じますね」と、新しく来られた方々からよく言われます。

 これからもこの地域に根ざした、愛と希望に満ちた教会形成に励んで参ります。

 

「二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその中にいるのである」<マタイ18:20>

 

どうぞどなたでもご自由に教会をお訪ねください。